東京のベッドタウンとして発展を遂げる市川市。内陸部の湿地帯や東京湾の埋め立てが進む中、野鳥の生息の場を守るため、人工的に緑地が造られました。「野鳥の楽園」と呼ばれる行徳近郊緑地は、都市部に残された貴重な自然に出会える場所です。
行徳鳥獣保護区と宮内庁新浜鴨場の2つのエリアからなる行徳近郊緑地。今回は行徳鳥獣保護区の様子をご紹介したいと思います。
市街地とは思えない豊かな自然
通常は立入禁止の行徳鳥獣保護区ですが、定期的に行われる観察会では、ガイドさんの案内のもと中に入ることができます。
保護区の中に足を踏み入れると、市街地とは思えない景色が広がっています。
自然を保護するための場所なので、歩く道も自然のまま。田んぼのあぜ道のようなところを進みます。
訪問時は5月中旬だったので、道沿いに可愛らしい花がたくさん咲いていました。
野鳥の楽園
日本有数の水鳥の生息地である行徳近郊緑地は、様々な野鳥の宝庫です。水辺に集まる鳥たちの姿を、間近で見ることができますよ。
干潟
東京湾につながる緑地には、野鳥以外にもたくさんの生き物が住んでいます。干潟には、カワアイという巻貝やトビハゼなどがいました。
泥の上をピョンピョン跳ねるトビハゼ。人の気配を察すると、あっという間に逃げていきました。
カニロード
ガイドさんが「カニロード」と呼ぶ小川には、カニがいました。水の中には、小さなカニがいっぱい!やはり人が近づくと、すぐ隠れてしまいます。
みどりの国
行徳鳥獣保護区には、「みどりの国」という散策路も整備されています。こちらも通常は入れませんが、年末年始を除く毎週土・日曜日、祝日に一般開放され、森の中の散歩を楽しめます。
園路には観察壁が設けられているので、バードウォッチングにも最適。野鳥たちの様子を、そっとのぞくこともできます。
緑地の周りを散策してみよう!
行徳近郊緑地の周りには、歩道が整備されています。道沿いからも保護区の様子が見えるので、望遠鏡や双眼鏡を手に野鳥観察する方々も多くみかけます。
春は桜、初夏は紫陽花、秋はイチョウ並木など四季を通じて、色々な植物も楽しめます。
野鳥病院
道沿いには、「野鳥病院」という傷ついた野鳥を保護する施設があります。ケガをした鳥たちは、野生に戻れるようにリハビリをしているそうです。
多様な生物に出会える行徳近郊緑地。観察会のほかに、フィールドミュージアムなど体験型のイベントも多数開催されています。
自然について考える良い機会になりそうです。是非、ご家族やお友達と訪れてみて下さい。
Park Information
開園時間 | 施設により異なる | 休業日 | 施設により異なる |
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入園料 | 無料 ※イベント参加などは一部有料 |
駐車場 | あり |
住所 | 千葉県市川市福栄3 | ||
地図 | |||
アクセス | 東京メトロ東西線「南行徳駅」から京成バス「ハイタウン塩浜」または「新浦安駅」行きで、「行徳高校」下車 | ||
公式サイト | ・公式サイト ・行徳野鳥観察舎友の会ホームページ |
好きな公園:行船公園(東京)・向島百花園(東京)・奈良公園(奈良)
千葉県市川市在住の公園大好きな一児の母です。娘(H25年1月生)のため大規模遊具を求めて、東京や千葉の公園に出かけます。交通手段は主に自転車。最近、口が達者になった娘に振り回される日々・・・。