PARKFUL

日本全国の公園の魅力を発信するWEBメディア

×
> PARKFUL情報 > ニュースリリース > 豊島区とコトラボが小規模公園活用プロジェクトにて協業 〜PARKFULの新たな活用モデルへ〜

豊島区とコトラボが小規模公園活用プロジェクトにて協業 〜PARKFULの新たな活用モデルへ〜

ニュースリリース 2018.10.22

実態調査を基に独自のデータ分析を実施、区内164公園を点数化・評価

豊島区とコトラボが連携協定を締結

株式会社コトラボは、豊島区と協働で小規模公園の活性化に向けたプロジェクトに取り組みます。

豊島区では2014年、消滅可能性都市との指摘を受けたことからまちづくりの方針を見直し、現在「わたしらしく、暮らせるまち」をコンセプトに、女性や子育て世代をはじめとした多様な人々が長く暮らしやすい街を目指して、さまざまな施策に取り組んでいます。その一環で2017年より試験的にスタートした小規模公園活用プロジェクトは、小規模公園の活用を通じて、地域コミュニティの活性化や地域住民の主体的な活動につなげていくための事業です。IT技術を通じた公共空間の賑わいづくりを目指すコトラボでは、本プロジェクトの方針に共感し、自社で開発・運営する公園情報プラットフォーム「PARKFUL」の強みを活かせるとの確信に基づき、このたびの協業に至りました。

本協働事業は20184月より開始し、これまでに区内全て164公園の利用実態調査結果を提出。その後、豊島区側で本年度の活用対象となるモデル公園の選定を行い、活用に向けた近隣住民へのヒアリング等を進め10月以降より活用案を具体化するべく、地域住民によるワークショップ等を経て、年度内に試験的活用を実施する予定です。

小規模公園活用プロジェクト(平成30年度)主な協業内容

公園実態調査

  • 対象公園
    公園86カ所、区民の森2カ所、児童遊園66カ所、仮児童遊園8カ所、その他1カ所、日本庭園1カ所(計164カ所)
  • 調査項目
    遊具、ファニチャー、その他設備、公園の状態、公園出入口、公園外周、利用状況、周辺環境

調査結果に基づく評価およびモデル公園の選定

  • モデル公園選定方法
    活用に影響すると想定される評価項目を設定、点数化を行い、モデル公園を選定。
  • 評価項目
    1 地域課題の有無(新旧住民の分断コミュニティなど)
    2 子どもの利用状況・園庭利用状況
    3 近隣施設(保育園・小学校)
    4 近隣施設(区民ひろば等地域施設)
    5 区画整理・都市計画道路の整備状況
    6 地域の担い手(既存/新規)
    7 近隣施設(スーパー・コンビニ)
    8 商店街等周辺店舗
    9 花壇・土・植栽の状況
    10 ベンチの設置状況
    11 遊具の設置状況(有無・種類)
    12 土地面積
    13 トイレ(アート)状態

協業におけるコトラボの役割

コトラボでは、地域コミュニティの核となりうる小規模公園の可能性に着目し、2014年より公園情報アプリPARKFULを運営。日本全国の公園約11万箇所をデータベース化し、アプリを通じて誰もが手軽に公園情報を検索・閲覧できるプラットフォームを構築することで、小規模公園と人々をつなぐための情報・仕組みづくりに取り組んでいます。
本プロジェクトにおいても、造園・土木的なハード目線ではなく、利用者目線に立った情報・サービスづくりに取り組むPARKFULだからこそご提供できるデータで、モデル公園選定のための評価をご支援をさせていただきました。
さらに本協業を通じ、PARKFULを活用した公園情報の発信と活用に関する協定を締結し、区内の小規模公園の情報をアプリを通じて可視化、発信してまいります。

PARKFUL

PARKFULアプリで閲覧できる豊島区の公園

豊島区の公園における取り組み

豊島区では、待機児童解消等の施策が実を結ぶ一方で、区民アンケートの結果から子育て環境への不満や地域への愛着不足などが課題として見えていました。そこで「公園」に着目。2016年にリニューアルオープンし注目を集めた南池袋公園をはじめとして、池袋駅を中心とした4つの大・中規模の公園の整備を進めています。また、パブリックトイレプロジェクトと題して、公園トイレの改修に着手。トイレにアートを施すなど、子どもや女性でも利用しやすい公共トイレの実現に取り組んでいます。
さらに、区内全域に点在する小規模公園を有効活用するべく、2017年から調査を開始。2017年11月から実施しているパイロット事業では地域住民はじめ、近隣の商店や株式会社良品計画と協業し、区内公園でのマーケット開催などの活用が行われています。

豊島区 高野之夫区長のコメント
豊島区は日本一の高密都市で、ワンルームマンションをはじめとした集合住宅が非常に多い。庭を持つことが難しい中で、小規模公園が自分たちの庭のように、親しみを持って利用してもらえる場になると良いと考えています。公園というのは、地域への愛着を作ってくれる役割もあると思います。小規模公園にもいろんな顔がありますので、それぞれの公園の活用を通じて、いろんな楽しみ方が生まれていくことを期待しています。
(※高野区長インタビュー記事「小さな公園から街を変える(仮)」近日公開予定)

アートトイレ

日出町第二公園(東池袋)で開催されたマーケット

全国自治体の皆さまへ

PARKFULでは自治体様との連携を進めています。PARKFULのサービスを通じて、各自治体様がお持ちの公園情報を活用し、公園の利用促進や維持管理につなげていきます。ぜひサービス詳細や導入事例は下記リンクよりご覧ください。

公園でハロウィンを体験しよう!ハロウィンイベント情報〈2018年版〉

篠原園地(神奈川県横浜市)