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殿ヶ谷戸庭園(東京都国分寺市)

東京都 2018.12.07
日本庭園 洋式庭園 紅葉の名所

江口定條が所有していた別荘を、昭和初期に三菱財閥の岩崎彦彌太が買い取り別邸とした「殿ヶ谷戸庭園」。国分寺崖線が生み出す環境をいかし、段丘上の芝生地と崖下の湧水池、樹林で景色が一変する造園手法は見所の一つです。現在は都立庭園として国の名勝に指定されています。

「次郎弁天池」の紅葉

敷地内にある崖線からの湧き水を利用して造られた 「次郎弁天池」では、紅葉がまさに見ごろを迎えています。ツワブキの黄色い花も美しく、池の周りを歩いていると異空間にいるかのよう。清水は東京都名湧水57選に選出されており、次郎弁天池を経て野川まで注いでいます。

殿ヶ谷戸庭園

次郎弁天池の景色。

殿ヶ谷戸庭園

昔は鷹狩りの休憩地でもありました。

殿ヶ谷戸庭園

湧水源は庭園周囲の神社等にもあります。

「紅葉亭」でほっと一息

次郎弁天池を見下ろす場所にある「紅葉亭」からは、絶景を違う角度で楽しめます。数寄屋造り風の茶室は茶会や句会に利用されており、脇には風情ある鹿おどしの音が響きます。ほっと一息ついたまま、いつまでも景色を眺めて時が過ぎる空間です。

殿ヶ谷戸庭園

少し崖を登った所に建っています。

殿ヶ谷戸庭園

中の様子。

殿ヶ谷戸庭園

紅葉亭からの景色。

別世界の「洋風庭園」へ

次郎弁天池から崖上の芝生地に上がると景色は一変、明るい洋風庭園が広がります。東京都に9つある都立庭園の中でも、これほどドラマチックな展開を見せる庭園はないのではと思うほどの景観は、段丘の崖にできた谷を巧みに利用した回遊式林泉庭園が見せるギャップです。

殿ヶ谷戸庭園

芝生地の様子。

殿ヶ谷戸庭園

季節により藤棚や萩のトンネルも 見られます。

殿ヶ谷戸庭園

左斜面上が芝生地、次郎弁天池は竹の小径を下った先にありました。

独特の存在感を放つ「岩崎家別邸」

洋風庭園の中には、岩崎家別邸の一部を使用したサービスセンターがあります。展示室として使用している部屋は当時のダイニングで、建設当初を復元したシャンデリアも公開中です。展示室内の資料を通じ、庭園消滅の危機を乗り越えた歴史等に触れた後は、外の景色もより一層美しさを増して目に映ります。

殿ヶ谷戸庭園

サービスセンターの展示室入口。

殿ヶ谷戸庭園

壁の「随冝園」は江口定條が所有していた頃の庭園の名称。

殿ヶ谷戸庭園

入口にて、落ち葉拾い。

国分寺駅から徒歩2分の一等地に、これほどの庭園が保存されていることが奇跡のように感じられました。時代を越えて人の心を動かしてきた景色も秋は格別です。是非訪れてみてはいかがでしょうか。

※この記事は殿ヶ谷戸庭園サービスセンターの許可を受け、取材・撮影を行っています
記事の内容は取材時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください
Written by 安達 梢(PARKFULライター)
好きな公園:国営昭和記念公園(東京都立川市)、井の頭恩賜公園(東京都武蔵野市)
情緒のある庭園も大好きです。取材を通じて出会う公園の魅力に興奮しながら撮影しています。

Park Information

開園時間 9時~17時(入園は16時30分迄) 休業日 12月29日~1月1日
入園料 一般:150円、65歳以上:70円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
駐車場 なし
住所 東京都国分寺市南町2-16
地図
アクセス JR中央線・西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」下車徒歩約2分
公式サイト https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index036.html

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