港区の区立公園としては最も大きい公園です。名前の通りかつては有栖川宮威仁(ありすがわのみやたけひと)親王の栽仁(たねひと)王新邸造成の御用地だった場所です。
最寄り駅は東京メトロ日比谷線の広尾駅。徒歩3分とアクセスも便利です。駅から公園までのあいだにはおしゃれなカフェもたくさんあり、この日はとくに天気も良かったので、オープンカフェがとても賑わっていました。テイクアウトして公園へ行くも良し、公園を楽しんだあとにカフェでくつろぐも良し、これだけでも公園を訪れる楽しみが広がりますね!
紅葉が美しい、池を囲む日本庭園
広尾駅側の入口から入ってまず目に入るのが立派な池。このあたりはまさに日本庭園の風情です。訪れたのは11月上旬で、まだ紅葉はピーク手前という感じでしたが、それでも十分綺麗でした! 木々の奥には六本木ヒルズが見えました。この日は池で釣りをしている方も。モミジやイチョウなどが美しく紅葉するようですので、その時期を狙って訪れてみたいものです。
園内は起伏のある地形で、園路はこのように階段になっている部分もあります。さまざまな植物に囲まれて、軽くハイキング気分。都会とは思えない環境です。足の悪い方やベビーカーなどで高台に行くには公園の外を回ったほうが良さそうです。
さまざまな人が集い賑わう広場
公園南側の高台にある広場には、この公園のシンボルとも言える「有栖川宮熾仁騎馬像」や「新聞少年の像」があります。ちなみに「新聞少年の像」というのは全国各地にあるのだそうで、昭和30年代に新聞配達で働く少年たちを保護育成していこうという活動の一環で設置されたものだそうです。みなさんの近所の公園にもいるかもしれません。
この広場では子どもたちがボールで遊んでいたり、近所の方がベンチで談笑していたりと、さまざまな人が集まっていました。この日は体操をしている方々も。
ちなみにこの広場の横に公園の管理事務所があり、公園の案内マップなどが置いてありますので、公園散策の際はもらっておくと便利です。
広場の隣には児童コーナーがあり、遊具がたくさん設置されています。この日もたくさんの子どもたちが遊んでいました。複合遊具やジャングルジム、ブランコなどいろんな年代の子どもが楽しめそうな遊び場です。ちょっとレトロな木製のスプリング遊具がなんともかわいらしい。また、適度な日陰になっていて真夏でも涼しく遊べそうです。
公園内には大人向けの健康器具もいくつかありました。こんな自然に囲まれて背中を伸ばすと一層気持ちが良さそうです。
大都会で触れることのできる渓流と滝
公園の北側には池に続く渓流があります。他とまた違った涼しげな風景で、この日は黙々とスケッチをしている人もいました。実はこの先に滝があったということに後から気付きまして…、惜しいことをしました。ぜひ夏に来てみたいスポットです。
蔵書の充実した都立中央図書館
公園の西側には都立中央図書館が併設されています。蔵書は国内の公立図書館では最大級とのことで、専門的な調べ物に訪れる人も多い図書館です。館内にはA4サイズ以上の荷物は持ち込めないため、自分のカバンや上着はロッカーへ預ける必要があります。平日は夜21時まで開館しているので、仕事終わりにも活用できる図書館ですね。
平日ということであまり人が居ないのではないかと思っていましたが、そんなことはありませんでした! 子ども連れで遊具広場で遊んでいたり、芝生でピクニックをしていたり、保育園のお散歩、ベンチでぼんやりする人、あとは広場で体操している方々なんかも。少し仰々しい公園名とか、「日本庭園」という前情報からイメージしていたのとは違う風景がそこにはありました。憩いの場として、地域の日常にしっかり根付いた公園だということがよく分かります。
また、この日は公園内の清掃をしている人もたくさんいらっしゃいました。ゴミを拾ったり落ち葉をかき集めたりしている方々。こうした努力があって公園の美化が保たれていることに感謝しつつ、公園を思い切り楽しみたいですね。
Park Information
開園時間 | – | 休業日 | – |
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入園料 | 無料 | 駐車場 | なし |
住所 | 東京都港区南麻布5−7−29 | ||
地図 | |||
アクセス | 東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩3分 |