国の名勝に定められた江戸時代初期の大名庭園。池の周りで四季の花々も楽しめます。
物見遊山お庭ガイドやってます!
旧芝離宮恩賜庭園はJR浜松町駅から徒歩約1分のところにある都立庭園です。都内に9ヵ所ある都立庭園の多くでは、ボランティアによるガイドが行われています。ガイドの曜日等は庭園によって異なりますが、旧芝離宮恩賜庭園は土・日曜日の午後2時から1時間程度の案内が聞けます。見どころが多い庭園なので、初めての来園の際などは利用するとよいかもしれません。
今回は季節の花を中心に、園内の様子をご紹介させて頂きます。
藤棚
受付を入ると、目の前の広場には藤棚があります。毎年4月下旬から5月上旬にかけて藤を楽しむことができます。ボランティアガイドは藤棚の下から始まります。訪れた際、ちょうど多くの方がガイドさんの案内に聞き入っているところでした。
下から見上げる藤棚
藤棚の下のベンチに座って、見上げてみました。藤の甘い香りが漂っていて、思わずうっとり。見頃には花の長さが1mを超えるものあるそう。
池の様子
藤棚近くには石橋が架けられています。池のほとりではツツジが満開でした。顔を上げると目の前には高層ビルが。歴史を感じるお庭と、近代的な建物が共存しているのも面白い景色ですね。
春日灯篭とアヤメ
入り口近くには春日灯篭もあります。奈良の春日大社ゆかりの灯篭で、火袋には鹿の彫刻が施されています。灯篭の下ではアヤメが咲いていて、爽やかな青に初夏の気配も感じました。
海水取入口跡
かつて庭園の池は、海から海水を取り入れた潮入りの池でした。潮の満ち引きによって庭の景色がかわるように造られています。現在は海とのつながりは途絶え、淡水の池となっていますが、かつての名残を見ることもできます。
浮島
浮島は通称「鶴島」と呼ばれます。昔は潮が引いたとき、飛び石を渡って鶴島に渡ることができました。現在、飛び石は亀たちの日向ぼっこの場となっています。
大山
池の周りを巡っていくと、大山があります。石段を登って見ました。
大山からの見晴らし
ひと際高い大山の山頂からは、園内全体が見渡せます。現在はビルに囲まれていますが、周りに何もなかった頃は海や富士山、房総半島も見えたそうですよ。写真は園内南側の様子です、右下では里桜が満開。
牡丹
大山の近くでは大輪の牡丹が見頃を迎えていました。色とりどりの牡丹に多くの人が足を止めて、見入っていました。
旧芝離宮恩賜庭園では四季折々の表情を楽しむことが出来ます。東京駅や銀座からも近いので、観光や買い物のついでに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。いつ訪れても、季節の花に彩られる素敵な庭園です。
Park Information
開園時間 | 午前9時~午後5時 休業日:12月29日~翌年1月1日 |
休業日 | ‐ |
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入園料 | 有料 | 駐車場 | なし |
住所 | 東京都港区海岸一丁目 | ||
地図 | |||
アクセス | JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」から徒歩1分 都営地下鉄「大門駅」から徒歩3分 ゆりかもめ「竹芝駅」から徒歩10分 |
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公式サイト | https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index029.html |
好きな公園:行船公園(東京)・向島百花園(東京)・奈良公園(奈良)
千葉県市川市在住の公園大好きな一児の母です。娘(H25年1月生)のため大規模遊具を求めて、東京や千葉の公園に出かけます。交通手段は主に自転車。最近、口が達者になった娘に振り回される日々・・・。