2000 年の有珠山噴火によって土石流に飲み込まれた街並みや、火山口を散策路として開放しています。西火口風致公園は散策路西口近辺を指すそうです。先には西山山麓火口・金毘羅火口災害遺構散策路もありますので、こちらも合わせて紹介します。
西山山麓火口
西火口風致公園から散策路を見た風景です。 2000年3月27日に火山性地震が始まり、3月31日には、27年ぶりに西口火口が噴火しました。この道路は国道230号で、隆起した地面に雨水が溜まり、西山火口沼という新しい沼を作り出しています。
国道だった面影を残す
ピンク色の建物の1階部分は水没しています。電柱や標識、車が水没していることから、かつて道路であったことが分かります。
丘の上から全貌を望む
北散策路から、反対側の南散策路までは約1㎞もあります。散策路は整備されていますが、足場が悪いので、サンダルやパンプスでは困難です。有珠山の火山活動は現在も続いており、岩肌から水蒸気が出ているのを見ることができます。
自然に帰る大地
第二展望台から羊蹄山がキレイに見えました。災害前、ここには住宅や工場などが立ち並んでいましたが、自然がすべてを覆いつくしてしまいました。
旧洞爺湖幼稚園
洞爺湖幼稚園はたくさんの落石で、空襲でも受けたように破壊されています。当時、園内では入園式の準備が進められていましたが、噴火により園児たちがこの幼稚園に通うことは、できなくなってしまいました。
金毘羅火口災害遺構散策路
温泉街に近いエリアには、廃墟となった住居などが、そのままの姿で残されています。有珠山は約30年周期で噴火することから、自治体や住民の防災に対する意識が高く、これだけの被害を受けながらも、ひとりの犠牲者を出しませんでした。
洞爺湖ビジターセンター・火山科学館
金毘羅火口災害遺構散策路のそばには、洞爺湖ビジターセンター・火山科学館があります。ビジターセンターでは、洞爺湖の環境と、その周辺に住む様々な生き物たちを紹介、火山科学館では、噴火の様子を体感することができます。
災害から身を守るために何をするべきか
西山火口風致公園及び、西山山麓火口・金毘羅火口災害遺構散策路は、自然災害の被害、それに屈しない人間の英知を保存したものです。もし、お子さんと一緒に訪れる際は、自然の偉大さと恐ろしさ、それに負けることがない人間の強さを教えてあげてください。
Park Information
開園時間 | 7:00~18:00(西山山麓火口・金毘羅火口災害遺構散策路) | 休業日 | 4月中旬~11月末(西山山麓火口・金毘羅火口災害遺構散策路) |
---|---|---|---|
入園料 | 無料(維持管理費を任意で求めています) | 駐車場 | あり |
住所 | 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉336番地1 | ||
地図 | |||
アクセス | JR室蘭本線「洞爺駅」からバスで14分 | ||
公式サイト | なし |
好きな公園:平岡公園・野幌森林公園
バイク、クルマ、動物園、水族館、ビール、アクションスポーツが大好きです。最近1眼レフを買ったので、あちこちに出向いて写真を撮っています。