日本有数の金魚の産地として有名な大和郡山市。大和民俗公園は、市の北西部に位置する県立公園です。里山の豊かな自然が残る園内には、江戸時代に建てられた民家が15棟も移築復元され、大きな見どころとなっています。
奈良の昔のくらしを伝える県立民俗博物館や散策路のある里山林などもあり、どこか懐かしい景色に出会えます。
町屋集落
古民家は、集落ごとに4つのブロックに分けて展示されています。15棟の古民家の中には、国の重要文化財や県指定文化財に定められた貴重なものも。
南入口近くには、「町屋集落」があります。米屋や酒屋を営む商人たちが住んでいたそうで、立派な建物でした。
国中集落
町屋集落の北側には、国中集落があります。「国中」とは奈良盆地のことだそう。かつての豪農たちの住まいを見学することができます。
国中集落には、土蔵なども保存されています。
宇陀・東山集落
宇陀・東山集落には、現在の宇陀市付近にあった民家が移築復元されています。重要文化財の旧岩本家住宅は、園内の古民家の中で一番保存状態が良いように思いました。
この家だけ中にランプが灯されていて、少し幻想的な雰囲気でした。
吉野集落
園内北側には、吉野山などの山岳地帯にあった吉野集落があります。ここにある古民家は、山の厳しい自然を耐え抜いてきたからか、どことなく重々しい雰囲気が漂っていました。
児童広場
園内には、とっても広い芝生の広場もあります。青々とした芝生が広がる児童広場では、バドミントンなど色々な遊びができそうです。
花菖蒲園
大和民俗公園には、「みんぱく梅林」など季節の花々を楽しめるスポットも多数!
園内東側には、花菖蒲園が広がっています。傍らには、風情のある水車小屋などもありました。
見頃を過ぎていましたが、ヒマワリ畑などもありました。
奈良県立民俗博物館
園内には、「ならみんぱく」の愛称で知られる奈良県立民俗博物館もあります。入口では、奈良県のマスコットキャラクターせんとくんがお出迎え。今回は中に入りませんでしたが、昔の生活用具などが保存・展示されているそうです。
古民家や博物館など、歴史を学べる施設が充実した大和民俗公園。自然が多いので、のんびり過ごすのにもぴったりな場所だと思います。
Park Information
開園時間 | 常時開園 ※博物館は9時~17時(入館は16時半まで)、民家は9時~16時 |
休業日 | なし ※民家と博物館はあり |
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入園料 | 無料(一部有料) | 駐車場 | あり |
住所 | 奈良県大和郡山市矢田町545 | ||
地図 | |||
アクセス | 近鉄郡山駅からバスで約12分またはJR大和小泉駅からバスで約17分、矢田東山バス停下車徒歩約10分 | ||
公式サイト | http://www.pref.nara.jp/1508.htm |