本記事は延岡市都市計画課より情報提供にご協力いただき制作しました。
江戸時代に築かれたとされる「延岡城」の城跡である公園には、当時の面影がたくさん残っています。ピクニックを楽しみたい方は、公園内の木陰やベンチは限りがありますのでテントやレジャーシートなどの設備を持参するのがオススメです。近隣に飲食店やコンビニがありませんのでお弁当などをご持参ください。また、貸出用のベビーカーなどもございませんので小さなお子様と散策される場合は必要に応じてご持参ください。なお、車いすの方や高齢などの理由で登城が難しい場合は車で乗り入れることも可能ですが、申請・許可が必要な場合がありますので、事前にお問い合わせ下さい。
歴史を感じる城跡を楽しむ
千人殺しの石垣
一番下の根石を外すと石垣全体が一度に崩れ、「千人の敵兵を殲滅する」と言われ、通称「千人殺しの石垣」と呼ばれています。石垣は法長約22m、高さ約19mあり、熊本城宇土櫓台、小倉城天守台に次ぐ九州屈指の規模を誇り、宮崎県唯一の近世城郭の高石垣です。本城の石垣は、自然の石をそのまま使用する「野面積み」が主体であり、その築石面には矢穴や刻印が数多く確認できます。2枚目写真の石垣は、北大手門の東面です。
城山の鐘
明治11年から鐘守により現在も続く時報鐘として1日6回(6時・8時・10時・12時・15時・17時)、鐘守の手によって市民に時を知らせています。
三階櫓跡
三階櫓は、関東周辺譜代大名を中心に造られた「天守代用三階櫓」と同様、延岡城の天守とみなされた本城を代表する建築物で、1階部分は東西5間、南北6間の広さ、高さは土台下から7間5尺9寸あり、城内で最も大きな建物でした。天和3年(一説によると天和2年)に焼失したとされています。
二階門櫓跡
二階門(櫓門)は、千人殺しの石垣西側の長坂門から本丸までの経路を護る「内枡形門」で、二階部分が櫓、下部が開閉式の門になっていました。門の大きさは南北3間、東西8間半あり、城内では三階櫓に次ぐ規模の建物でした。
復元された北大手門
藩主や家臣の登城・下城に利用されたといわれる延岡城の登城門の一つです。平成4年に発掘調査が行われ、ほぞ穴や礎石の位置等が確認されました。こうした調査成果や江戸時代の絵図等に基づき、平成5年に復元されました。門付近の階段や排水溝等は、江戸時代と同じように凝灰岩が使用されています。
内藤政挙公像
本丸広場に建つ延岡藩最後の藩主・内藤政挙公は、幕末から昭和にかけて教育や産業を振興し延岡の近代化に貢献しました。特に教育に力を入れ、亮天社や女児教舎を設立して延岡の文化と教育の発展に尽力しました。
お城に咲くお花を楽しむ
城山のヤブツバキ
城山公園内に群生する約3000本・108種のヤブツバキは、10月下旬から4月下旬にかけて開花し延岡を代表する花となっています。狭い範囲で多彩なヤブツバキが自生する例は珍しく本公園のヤブツバキ群は、千葉県いすみ市大原町・島根県松江市とともに「日本三大ヤブツバキ群」の一つに数えられています。
桜
延岡城内には約250本のソメイヨシノがあります。3月下旬から4月中旬にかけては夜間電飾が行われ、多くの花見客で賑わいます。また、この時期はヤブツバキも見頃を迎えるのでサクラとツバキの共演が楽しめます。
夜間ライトアップ
夜間のライトアップで浮かび上がった三階櫓跡と鐘撞堂(天守台)の様子をご紹介いたします。平成29年から30年にかけて行われた周辺樹木の剪定伐採によって、市街地から見えるようになりました。
Park Information
開園時間 | 常時開園 | 休業日 | なし |
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入園料 | 無料 | 駐車場 | 146台 ※北駐車場53台(大型バス5台分含む)、南駐車場93台 【入庫時間】 北駐車場9時~18時(3時間以内無料、時間外は有料) 南駐車場9時~20時(同上) 【出庫時間】 24時間可 |
トイレ | あり(5箇所) | おむつ交換台 | 一部トイレにあり |
住所 | 宮崎県延岡市東本小路178外 | ||
地図 | |||
アクセス | JR日豊本線「延岡」駅下車徒歩約25分 JR日豊本線「延岡」駅から宮崎交通バス「保健福祉大学」行きで約7分 「市役所前」下車徒歩約5分 JR日豊本線「延岡」駅からまちなか循環バス(内回り線・しろやま号)で約7分 「九電前・市役所西」下車徒歩約1分 |
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公式サイト | http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp |