PARKFUL

日本全国の公園の魅力を発信するWEBメディア

×
> 公園を考える > 特集 > インタビュー > 港区の公園の動物マップをつくってみて気づいた、「公園は大人にこそ必要な時間と場所。」

港区の公園の動物マップをつくってみて気づいた、「公園は大人にこそ必要な時間と場所。」

特集 2026.01.05

自転車で港区中の公園を周り、うごかない動物(遊具)のマップをつくったお話。

まだ読んでいない方は、まずはこちらをご覧ください。


たまたまこのnoteに出会い、記事を読み終えたとき、私は「なんて素敵な大人の夏休みなんだろう」と、羨ましささえ感じました。 一つの公園で遊ぶだけが公園の楽しみ方ではない。子どもの頃の感覚から一歩大人になった、新しい公園の楽しみ方を教えてもらった気がします。

今回は、この「うごかない動物マップ」を制作したサノさん(以下、佐野さん)とイチノさん(以下、市野さん)に、制作の裏側や公園への想いを伺ってきました。

佐野さん

市野さん

実は出会ってまだ半年!? きっかけは「社外ワークショップ」

Googleマップを駆使し、炎天下の港区を駆け回ったお二人。昔からの親友なのかと思いきや、実はお二人が出会ったのはまだ半年ほど前なのだそう。

—— 息ぴったりのお二人ですが、出会ってまだ半年というのは驚きです!

実は、お互い別の会社で広告関連の仕事をしていて、ある社外ワークショップでたまたまペアになったのがきっかけなんです。 その時の課題が「noteの創作大賞に応募する」というもので。何を書こうかとお互いの好きなことやバックボーンを話している時に、佐野さんが昔から「公園の動物遊具が好きだった」という話が出て、今回の企画がスタートしました。

—— 佐野さんはいつ頃から公園が好きだったんですか?

佐野さん: 地元・北海道にいた小学生時代から公園、特に「動かない動物遊具」が好きだったんです。 今回のお話をいただいて思い出したんですが、実は小学生の時の自由研究でも、校区内の公園の写真を撮って回って、マップにして発表していたんですよ!

—— まさか、小学生の時と全く同じことを!(笑)

佐野さん: そうなんです! 自分でもびっくりしました。「小学生の時から同じことしていた!」って(笑)。

炎天下の「港区」をバイクシェアで駆け回った2日間

—— 今回、あえて「港区」の公園を選んだ理由はなんだったのでしょうか?

市野さん:公園の遊具=子どもというイメージがある一方で、港区って生活感とは少し離れたイメージがありますよね。そのギャップが面白いんじゃないかと思って、港区を調べてみることにしました。

—— 港区内の動物遊具を巡るのは、かなり大変だったのでは?

佐野さん: まずはGoogleマップを使って、動物がいる公園を一つひとつ探すところから始めました。港区にある160の公園をしらみつぶしに見ていって、32ヶ所の公園に動物がいることを突き止めました。もともとGoogleマップを眺めるのが好きだったので、この作業は楽しかったですね。

市野さん: 仕事があるので、実際に調査に行けるのは日曜日だけ。7月の猛暑の中、日曜日を丸2日間使って32箇所の公園を一気に巡りました。

—— 2日で32箇所! どうやって移動されたんですか?

佐野さん: 「バイクシェア(レンタル自転車)」です! 7月の暑さの中、朝早くからかなりタイトなスケジュールで回ったので、まさに「大人の本気の夏休み」でしたね。

地図にはあるのに公園がない!? 足で稼いだリアルな発見

—— 実際に現地を巡ってみて、大変だったことや発見はありましたか?

市野さん: ペンギンが噴水の中にたくさんいる公園(埠頭公園)があったんですが、地面からの照り返しが凄まじくて……。そのため、子どもたちがみんな水場で楽しそうに遊んでいて、水場の真ん中にいるペンギンの写真を撮るのに一苦労でした。子どもたちが写り込まないように配慮しながら、ペンギンのアップだけを狙って撮り続けました(笑)。

〜vol.3 赤坂・芝浦港南地区篇〜より引用

佐野さん: あと、港区は思った以上に坂が多い!これは自転車で巡ったからこそ感じられた港区の地形でしたね。 それから、地図にはあるのに公園が見つからないということもありました。

—— 公園が見つからない、ですか?

佐野さん: そうなんです。地図上ではここにあるはずなのに、入り口がない。入り口だと思って行ったら行き止まりだったり。けど、子ども達の声がして、声がする方をめざして行ったら公園があったということもありましたね。

—— 子ども達の声を頼りに公園を見つけるってなんだか素敵ですね。32箇所巡った中で、特におすすめの「動物遊具」はありましたか?

お二人が口を揃えて挙げたのは、「亀塚公園」でした。

佐野さん: 入り口にいる「逆立ちしている亀」がすごいんです。塗装の手塗り感があってすごく可愛くて。名前に「亀」がついているからか、園内にはデザインの統一感がない個性豊かな亀たちがたくさんいるんですよ。

〜vol.4 高輪地区篇〜より引用

市野さん: 海辺の公園だと海の生き物が多かったり、ある公園には「うさぎと亀」の遊具が並んでいたり。「これは昔話からインスピレーションを受けているのかな?」とか、「公園を作った人はどんな思いでこの遊具を選んだんだろう?」と想像しながら巡るのが本当に面白かったですね。

佐野さん: あと、お台場の「レインボー公園」もおすすめです。住んでいる人以外はなかなか行かない場所かもしれませんが、2人くらい乗れそうな、とっても大きな恐竜のスプリング遊具があるんです!あれは必見です。

〜vol.3 赤坂・芝浦港南地区篇〜より引用

お二人が完成させたマップがすごく可愛いので、ぜひnoteでご覧くださいね!

公園は、大人にこそ必要な時間と場所

—— 最後に、お二人にとって「公園」とはどんな場所ですか?

佐野さん: 私にとっては、今も昔も変わらない「遊び場」ですね。遊具で遊ぶことは少なくなりましたが、ふと写真を撮りに行ったり。遊び方は変わっても、やっぱり公園が好きなんです。

市野さん: 小さい頃、公園で土に絵を描いたり泥団子を作ったりしたことが、私が「作ることって楽しい」と感じた原点なんです。それが今、デザインの仕事をしている自分のルーツになっています。

佐野さん: 大人になると、公園に行く機会って減ってしまいますよね。でも、読書をしたり、ただぼーっとしたり……。「大人にこそ、公園という時間と場所が必要なんじゃないか」って思うんです。

市野さん: 今回、東京の公園を回ってみて気づいたことがあって。地元・名古屋で遊んでいたのと同じ遊具が東京にもあったり、以前旅行で行った台湾の公園でも同じ遊具を見つけたりしたんです。 海外で知っているチェーン店を見つけると安心するのと同じように、自分が遊んだ遊具を見つけるとすごく嬉しい。「あの頃の思い出」が、違う場所にも存在している。過去と現在、そして場所をつないでくれる、不思議で温かい場所だなと感じています。

お二人の熱い公園巡りが、なんとZINEに!

noteでの発信にとどまらず、なんと今回のお二人の活動がZINE(小冊子)として形になるそうです!

直近では、1月10日(土)に台東区で開催される「ZINE FES」に出展されるとのこと。(インタビューはまさに入稿前日の超多忙なタイミングでした……ありがとうございました!)

noteを見て気になっていた方も、今回この記事で興味を持った方も、ぜひ会場で「THE PARK vol.1」の実物を手に取ってみてください。noteには載っていないマニアックな情報もあるそうですよ。

公園情報

名称 埠頭公園
PARKFUL公園情報 https://search.parkful.net/park/uHZRpw
地図
名称 亀塚公園
PARKFUL公園情報 https://search.parkful.net/park/Rv9NsQ
地図
名称 お台場レインボー公園
PARKFUL公園情報 https://search.parkful.net/park/15BbCA
地図
Written by しまd(PARKFUL取材班)
最近は夜に公園を散歩するのにハマっています。
好きなことは、野球、体を動かすこと、カメラ、クラフトビール巡り

【首都圏】東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の子どもたちに人気の大型遊具のある公園

【2026】子供に大人気の大型遊具!東京都のロング&ローラーすべり台がある公園