旧徳島藩の藩主蜂須賀家の居城であった、徳島城跡に開設した公園です。往時の建物はありませんが、園内には国指定名勝の庭園や鷲の門、堀川などがありかつての面影を伝えています。広大なこの公園は、城跡公園のみならず江戸時代の遺産を生かした現代の公園としても整備しています。その美観と位置、広さから近代公園としても市民に親しまれ、多くの人々に利用されています。

旧徳島城表御殿庭園

桃山時代の武将で、茶人としても知られる上田宗箇によって作庭されたとされる、桃山様式の日本庭園。枯山水と築山泉水庭から構築された回遊式の庭園で、昭和16年12月13日に国の名勝に指定されました。入園料：大人50円、小人30円

鷲の門

徳島城の巽（南東）の方向に位置し、徳島城の正門で様式は薬医門。その名の由来は、建設に際し幕府の許可を得やすくするため、鷲の飼養所として届け出たことからその名があると伝えられています。昭和20年の徳島大空襲によって消失しましたが、平成元年に復元寄贈されました。

堀川

北は助任川、南西は寺島川（現在はＪＲ線路）に囲まれた徳島城を守るために設けられた人口の堀で、徳島城の内堀となっているので「堀川」と呼ばれました。

数寄屋橋

数寄屋橋は、旗櫓の下にあった数寄屋門の東側の堀に架け渡されていた橋です。数寄屋門は、徳島城の鬼門（北東）にあたります。別名「不明門」とも呼ばれたように、城内の凶事の際以外には開かれることのない門でした。

Park Information