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【東京】震災の歴史と最新の防災体験ができる公園

特集 2026.08.28

9月1日は「防災の日」です。前回の記事では全国の防災公園をご紹介しましたが、身近な公園に実はさまざまな防災機能が備わっていることを知った方も多いのではないでしょうか。

公園は万が一の避難場所となるだけでなく、防災や震災の歴史について学べる場所でもあります。今回はさらに一歩踏み込んで、防災や震災について学べる公園をご紹介します。

震災、戦争について学ぶことのできる都立横網町公園

まずひとつ目は、大江戸線・両国駅から徒歩2分の場所にある墨田区の都立横網町公園です。

この公園は、関東大震災や東京空襲の被害に遭われた多くの方々を慰霊するために整備されました。

近隣に学校があるため、普段は学生や地域住民が行き交い、遊具で子どもたちが元気いっぱいに遊ぶなど、生活の一部として親しまれている様子がうかがえます。

一方で、園内の中央には慰霊堂が立ち、その右側には色とりどりの花々で彩られた平和祈念碑が位置しています。普段の賑わいと並んでどこか緊張感のある静けさが漂い、他の公園とは異なる趣を感じさせます。

復興記念館

正門から入って右手に進むと復興記念館があります。

この建物は、関東大震災からの復興事業を記念して1931年に建設されました。館内への入場は無料で、1階に関東大震災、2階に東京空襲に関する展示があり、当時の被害の様子や復興への歩みを詳しく学ぶことができます。

また屋外にも、実際の被災物が展示されており、震災とそれに伴う火災の凄まじさを今に伝えています。

東京都慰霊堂

公園の中心に堂々と佇む東京都慰霊堂。

1923年の関東大震災発生当時、この場所は公園の造成中で広大な空き地となっており、多くの方々が避難場所として集まりました。しかし、悪天候による強風で火災が急速に広がり、非常に多くの方が犠牲となりました。

当初は震災による被災者の納骨を行うために建てられたお堂ですが、その後、東京大空襲で亡くなられた方々の遺骨も合わせ、現在は約16万体の遺骨が安置されています。

慰霊堂では、毎年9月1日と3月10日に慰霊大法要が執り行われています。

公園に潜む建築の魅力を探す

都立横網町公園では、歴史を学ぶだけでなく、建築物にあしらわれた少し変わった造形を見つける楽しみもあります。

東京都慰霊堂を手掛けた建築家の伊藤忠太氏は、自身が考案した独特な妖怪や動物のモチーフを建物の随所に配置しました。

例えば、慰霊堂の瓦屋根の角には鳥のような姿が見られます。

また堂内には、ランプを咥えた鬼のような像が並んでいます。この像は入口の真上にあるため、慰霊堂を出る際に意識して見上げないと気づかないかもしれません。

さらに復興記念館の入口の柱には、ライオーと呼ばれる獅子のような像が彫られています。園内のさまざまな場所に、これらの妖怪の他にも様々な妖怪が隠れていますので、訪れた際はぜひ探してみてください。

復興記念館では2026年12月20日まで、特別展「妖怪たちの棲む公園」も開催されています。あわせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

体験しながら防災力をつける!東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」

次にご紹介するのは、江東区有明に位置する東京臨海広域防災公園と、その園内にある無料の防災体験学習施設「そなエリア東京」です。

国営東京臨海防災公園

72時間を生き抜く体験型ツアー

そなエリア東京の大きな見どころは、1階で体験できるツアー「東京直下72h TOUR」です。災害発生からライフラインの復旧までに要すると言われる72時間を生き抜く術を、体感しながら学べます。

ツアーでは、エレベーター内での地震発生から始まり、音響や照明で再現されたリアルな被災街路のジオラマを歩きます。タブレット端末を使ってクイズに挑戦しながら、避難時や危険回避のポイントを実践的に確認できる仕組みです。さらに、実際の避難所や簡易トイレ、簡易ベッドの展示、首都直下地震のシミュレーション映像の上映など、大人から子どもまで引き込まれる工夫が詰まっています。

防災学習ゾーンと便利なカフェ空間

2階の防災学習ゾーンでは、防災ゲームや被災時の行動に関する展示のほか、短編アニメ「東京マグニチュード8.0〜東京直下72h〜」の上映も行われており、より具体的に災害への備えを考えることができます。また、併設の「そなえカフェ」では非常食を使ったメニューや防災グッズの販売もあり、日常のお買い物感覚で防災意識を高められます。

屋外には緑豊かな広大な芝生が広がり、遊具の無料貸出なども行われているため、普段はお散歩やピクニックを楽しみながら、あわせて防災学習ができる魅力的なスポットです。

首都圏の広域防災拠点を体験する

この公園は、首都圏で大規模な地震が発生した際に、国や自治体の緊急災害現地対策本部が置かれる広域的な防災拠点でもあります。施設内には映画の撮影でも使われた本物のオペレーションルームがあり、見学窓からそのスケール感を体感できます。

いざという時に自分や大切な家族の命を守り、地域全体で支え合うためには、日頃から楽しみながら防災への理解を深めておくことが大切です。身近な避難場所の確認や公園の防災設備に目を向けることも、防災への第一歩となります。ぜひご家族やご友人と足を運んでみてください。

今回ご紹介した公園の情報

公園名 都立横網町公園
PARKFUL公園ページ 詳細はこちら
公式公園ページ 詳細はこちら
アクセス
公園名 東京臨海広域防災公園(そなエリア東京)
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