日本三名園の一つとされ、「花の偕楽園」と言われるほど梅の花で有名ですが、梅の季節以外にも見所がたくさんあります。
青葉の季節
偕楽園の案内図です。見た感じでは、敷地の半分ほどが梅林のようです。訪れたのはGWで、すっかり花は咲き終えていましたが、まぶしい新緑が迎えてくれました。
東門から入ると、緑深い小高い丘の上に見えるのが、徳川斉昭公が藩内の人とともに楽しむ別邸として建てたとされる好文亭です。とりあえず、そちらを目指して歩いてみます。
見晴広場では、シートを広げて寛いでいる家族も見られました。格式ある徳川家の名庭ですが、意外とオープンで、のどかな雰囲気です。
好文亭
芝前門をくぐると好文亭に到着です。
内部は、襖絵に梅、桜、紅葉など四季折々の植物が描かれ、建物の中にいても自然と季節が感じられます。
好文亭の3階から庭園を見下ろすと、咲き誇るツツジと隣接の千波湖を望むことができます。丸く剪定された深紅のツツジがこんもりとして、愛らしい姿ですね。手入れの行き届いた庭園の美しさに見とれてしまいました。
お隣の千波湖の周りもいろんな種類の桜の木が植えられているので、桜の季節を想像してみるのも楽しいです。
孟宗竹林
好文亭を出て少し行くと、杉林の奥に竹林があります。撮影時は5月初旬、まだ茶色い皮をまとった若い竹がにょきにょきと成長している姿が印象的です。元気な竹の子に、春の勢いを感じました。
吐玉泉
茶の湯に使う湧水のために、白色の石を据えて造られたものらしいです。目に良い水ということですが、見た目にも涼しくって気持ちがいいですね。その脇には「太郎杉」と呼ばれる推定樹齢800年の巨木が立っています。
梅林
偕楽園と言えば「梅」。なんと100品種、3000本の梅が植えられているそうです。満開だとさぞ見ごたえがあるだろうと思うのですが、花の季節は終わり、枝の先にはすでに小さな緑の実がなっていました。
とはいえ、下に生えている、たんぽぽの白い綿帽子を覆う若葉が素朴な風情で、心が癒される気がします。
黄門様
水戸藩主といえば、言わずと知れた黄門様(二代光圀公)が有名ですが、偕楽園は後の九代斉昭公(最後の将軍徳川慶喜の父親)が建立したものだそうです。黄門様は、お隣の千波公園に像があります。この日はイベントがあったので、黄門様の周りもにぎやかでした。
子どもと遊ぶ、というよりは、ゆっくりと園内を散策する公園です。緑深い森の部分と、日当たりがよい花の部分のコントラストもよく、日本庭園の懐の深さを感じられます。梅、桜、新緑、紅葉。どんな季節に訪れても、違った表情を見せてくれそうですね。
Park Information
開園時間 | 季節により異なります。公式サイトでご確認ください | 休業日 | ‐ |
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入園料 | 無料(一部有料) | 駐車場 | あり |
住所 | 茨城県水戸市常磐町1丁目 | ||
地図 | |||
アクセス | JR常磐線「水戸駅」からバスで約20分 | ||
公式サイト | http://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kairakuen01.html |
好きな公園:代々木公園、奈良公園。遊具のある公園も楽しいですが、公園でのんびりするのも好きです。