飛騨木曽川国定公園の美しい渓谷を望む国史跡美濃兼山城跡の麓に広がる、自然豊かな公園です。山頂には、織田信長の小姓として有名な森蘭丸をはじめとした森氏の居城である「美濃金山城跡」。中腹には、バーベキュー広場や芝生広場・蘭丸広場があり、古城山千本桜は桜の名所として毎年多くの人で賑わいます。城跡に造られた公園は、山城ならではの地形を活かした散策路もあり、戦国の歴史ロマンにもふれられます。
麓の第1駐車場からは、石畳と階段が続きます
織田・豊臣政権下で、東美濃支配拠点としての役割をした場所にある「美濃金山城跡」。山城であったことは、一目瞭然。麓の第一駐車場からは、「産湯のせせらぎ」に沿って散策路「大手道」で中腹を目指しますが、かなりの傾斜です。小さなお子様連れの方は、芝生広場前駐車場・第二駐車場をおすすめします。「大手道」も、桜やツツジが楽しめる散策路です。
麓からの散策は、城攻め気分も味わえます
四季折々の花も楽しめる散策路ですが、石畳や階段が続くので小さなお子さまは足元に気をつけてくださいね。公園の散策というよりは、ちょっとしたトレッキング。戦国の世なら、ここまで歩いて攻めてくるのですから、まだ見えぬ山頂の「美濃金山城跡」に歴史ロマンを感じてしまいます。「大手道」を進むと見えてくるのが、「ひとつばの崖」。その大きな岩肌の迫力に、圧倒されます。
蘭丸広場では、「森蘭丸産湯の井戸」を発見
山頂にある「美濃金山城跡」には井戸がなかったため、ここから汲み上げて森蘭丸の産湯に使われたと伝えられています。森蘭丸が誕生したのが、永禄8年(1565年)。そのころからここにあった井戸かと思うと、戦国の世にタイムスリップした気分。「大手道」沿いに眺めていた「産湯のせせらぎ」も、この井戸からのせせらぎだと感じました。
芝生広場は遊具もあり、子どもたちの遊び場です
蘭丸広場より広く、スプリング遊具もある芝生広場は子どもたちも遊べる広場です。芝生広場内にあるトイレは、「厠」となっていてお城風のつくりになっています。小さなお子様連れの方は、芝生広場前駐車場の利用をおすすめします。
春には、「美濃金山城桜まつり」が開催されます
「古城千本桜」は、お花見の名所として毎年多くの人が訪れています。桜の木々をぬうように整備された散策路は、まさに桜のトンネル。取材時は3月上旬だったので、桜の蕾もかたく枝ばかりでしたが、この山が桜色に染まる頃にまた訪れたくなりました。散策路は、砂利道や階段が続くのでベビーカーでは行けません。
「物見の櫓」からは、美濃の山々も見渡せます
第一駐車場から、かなり登ってきました。公園散策というより、頂上をめざした登山気分。「物見の櫓」からの眺めは最高です!園内はもちろん、美濃の山々も見渡せます。春には桜、夏には新緑、そして秋には紅葉と季節の移り変わりも楽しめるビュースポット。「物見の櫓」「美濃金山城跡」へは、出丸跡駐車場が近いですよ。
「美濃金山城跡」にも行ってみよう
「物見の櫓」まできたら、ぜひ「美濃金山城跡」にも行ってみましょう。親切に杖も用意されていますが、整備された登山道をちょっと登るだけ。この付近では、猪が出没することもあるそうです。散策の際には、お気をつけください。城跡なのでお城を見ることはできませんが、戦国の世ここに天守や本丸があったのかと想像すると、パワースポットのように感じました。
子どもたちが走り回ったりする公園というよりは、自然豊かな草木に囲まれた散策路で森林浴を楽しむことができる公園です。6月には、「アジサイのせせらぎ」で色とりどりのアジサイが咲き誇ります。歩きやすい靴を履いて、四季折々の自然とふれあえる「蘭丸ふる里の森」におでかけしてみてはいかがですか。
Park Information
開園時間 | 8:30~17:00 | 休業日 | 12/29〜1/3 |
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入園料 | 無料 | 駐車場 | あり |
住所 | 岐阜県可児市兼山1418番地210 | ||
地図 | |||
アクセス | 東海環状自動車道 可児御嵩ICから車で15分 | ||
公式サイト | http://www.city.kani.lg.jp/9836.htm |
好きな公園:国営昭和記念公園(東京都)・花フェスタ記念公園(岐阜県)・河川環境楽園(岐阜県)
地方の田舎暮らしだったので、公園遊びを知らず庭で遊ぶ幼少期。転勤先の東京では、週末になると子どもを自転車に乗せて国営昭和記念公園に通い、公園遊びの楽しさを知りました。