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板橋の緑地がもっと自由になる。あなたのアイデアが実現するトライアルサウンディング

これからの公園 2026.06.23
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板橋区がはじめる「トライアルサウンディング」って?

最近、板橋区の緑地活用がかなり面白くなってきています。そのキーワードが、板橋区が実施している「トライアルサウンディング」です。

これは、緑地を本格的に整備したり活用方法を決めたりする前に、まずは民間企業や市民のみなさんにお試しで使ってみてもらうという仕組みです。行政側が「こう使いなさい」と決めるのではなく、実際に使う人たちが「こんなことやりたい!」と手を挙げて、実験的にやってみる。その結果をこれからの緑地整備に活かしていく、という柔軟なアプローチです。

4月18日に高島平緑地で行われた「グリーントークギャザリング」も、まさにその一つ。これからの板橋の緑地をどうしていくか、みんなでアイデアを持ち寄って共有する場になりました。

通り過ぎるだけの道から、目的になる場所へ

今回、実験の舞台となった高島平緑地は、普段は通勤や通学で駅に向かうためのただ通り過ぎるだけの道として使われることが多かった場所です。

しかし、この場所には活用する上で大きなメリットがあります。それは、住宅地との距離が絶妙に離れていること。駅から近いのに民家が遠いという立地のおかげで、多少の音を出しても近隣への影響が少なく、他の緑地や公園では難しいような企画が試しやすいんです。この音を出しても怒られないという環境が、新しい可能性を広げています。

緑地内にはトレーラーハウスがあり、担当の方が常駐しています。営業時間中であれば気軽に緑地利用について相談ができます。

人工芝が敷かれた芝生広場があり、ピクニックなどを楽しめます。

現場で飛び出したやってみたいアイデアの数々

4月18日のトークギャザリングでは、本当に多種多様なアイデアが上がりました。これらがこれから高島平緑地で実施されていくと思うとワクワクします。一部ですが、こんなアイデアが共有されました。

  • 音楽イベント:音が響いても大丈夫な立地を活かしたジャズピクニック。日常的にも、学生や住民がギターやトランペットを練習できるストリートピアノ・楽器練習場としての開放も期待されています。
  • 食と暮らし:旬のさんまをみんなで焼く会や、キッチンカーの食事を青空の下で楽しむひととき。また、緑地内で栽培しているホップを使ってビールを作ったり、ワインを作ったり、高島平緑地産のお酒を作りたいというアイデアもありました。
  • 体験・ライフスタイル:緑地に泊まる「防災キャンプ(緑地で泊まろう)」。テントの寝心地や防災食を試すだけでなく、夜の暗さをあえて体験し「どこに灯りがあれば安心して歩けるか」を子供たちと考える地図作りなど、実利を兼ねた実験です。若い世代が安心して過ごせる公園デートができるような空間作りもテーマに上がりました。
  • 学びと遊び:泥んこになって遊べるプレイパークや、淑徳大学の学生たちがインターンとして常駐したり、緑地で作った野菜を学園祭で販売するなど、連動した賑わい作りも計画されています。

本気で肉を焼く。BBQ大会の可能性

いろいろなイベントが企画される中、個人的に一番興味が湧いたのがBBQ活用です。すでに実施されたデイキャンプでは、テントを張り焚き火を囲む光景が見られました。これに続き、8月には「高島平バーベキューEXPO 2026(名称仮)」の開催も予定されています。

グリーントークギャザリングの様子。イベント企画者がアイデアを共有します。

これは、アメリカのテキサスが本場のSCA(ステーキクックオフ)という、いわばバーベキューの日本予選大会です。東京で煙を出して火を使える場所はなかなかありません。高島平緑地は駅から近いですが、住宅からは離れているためこのような取り組みができるんです。

また、モスフードサービスさんによる「モスファーム(実験農園)」も始まります(※注1)。シェア畑のように地域の方が土に触れ合える場を作りつつ、店舗で出た野菜くずを堆肥にして活用する計画です。そこで育ったお花をまた店舗に飾るという、緑地とお店の素敵な循環を作りたいと熱く語ってくださいました。

※注1:モスファームのトライアルについては定員人数を超過したため、すでに受付を停止しております。

緑地内にできた畑。※モスフードサービスさんの畑は緑地内の別の場所にあります。

デジタルで記録する。新アプリのリリース

また、この実験はイベントだけではありません。大学の先生が開発している、高島平緑地専用の新しいスマートフォンアプリもリリースされる予定です。

このアプリは、緑地に咲いている季節の花や草木を見つけ、写真を撮って記録していくというもの。自分の見つけた緑地の彩りをスタンプラリーのようにコレクトすることで、緑地に出向くきっかけになります。リアルの緑地とデジタルな繋がりが混ざり合うことで、緑地を歩く楽しみがさらに広がりそうですね。

使う人のやってみたいというアイデアが、未来をつくるきっかけになる

なぜ、わざわざ実験なんて手間のかかることをするのか。それは、机上のアンケートだけでは見えない現場のリアルな反応を知るためです。

「実際にやってみたら、とても盛り上がった」「意外と夜のニーズが高い」などといった、実際に行うことでわかる反応を、今後の整備計画に活かしていきます。トライアルサウンディングは、いわばみんなで実験をする緑地の試作期間です。

最後に:あなたなら、高島平緑地で何をする?

板橋区のトライアルサウンディングは、まだ始まったばかりです。
「緑地でこんなことができたら、もっと毎日が楽しくなるのに」。
そんな、みなさんのちょっとしたアイデアこそが、高島平緑地をより魅力的な街に変えていくきっかけになります。板橋の高島平緑地のこれからに、ぜひ注目してください。


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