秋晴れの公園に現れたのは、まるで公園が我が家のリビングであるかのようにすっかりくつろぐ人たちの姿。その正体は「パークキャラバン 〜1日限りのアウトドアリビング〜」というイベントでした!
横浜駅から徒歩10分ほどのところにあるポートサイド公園は、運河沿いに作られた遊歩道のような公園。コンペで設計が決まったという園内は、それほど広くはありませんが、街路樹やベンチ、芝やウッドデッキなどがきれいに整備され、日常の散歩がちょっと贅沢に感じられそうな空間になっています。
そんなポートサイド公園で11月7日に開催された「公園フェスタ」。毎年恒例のこのイベントに、今年はじめて登場したのがパークキャラバンです。
川沿いのウッドデッキの上に、こじんまりと作られたリビング空間。人工芝を敷き、クッションやチェア、テーブルにはかわいらしいテーブルクロスと観葉植物まで! キャンプ場ならともかく、身近な公園ではなかなか見かけない設えです。
キャッチフレーズは「芝生のリビングでくつろごう!」
靴を脱いでそこに座り込んだが最後、くつろぎ始める人続出! 公園フェスタの屋台で買ってきた食事を持ち込んだり、パークキャラバンでも紅茶やホットワインなどの温かい飲み物を提供して、おうち感を演出。
公園で読書というのはよく見かける光景ですが、ここではそれもちょっと様子が違います。ハンモックに揺られながら絵本を読むという、最大級のくつろぎっぷり。家よりも居心地が良さそうです(笑)
さらに普段なら屋内で行いそうな繊細なワークショップも、アウトドアで。本当に、家族が休日のリビングで過ごしているような雰囲気でした。
少しクールな印象の公園が、アットホームな空間に。散歩で通りすぎる公園が、すっかり長居してしまう公園に。
大掛かりな改造は必要ありません。広い芝生広場のある公園まで行ってピクニックするのももちろん楽しいですが、近所の公園もちょっとした工夫でいつもと違った過ごし方ができるようですね。
今回のパークキャラバンを企画した、NPO法人ハマのトウダイ メンバーの荒井詩穂那さんは、「小さい公園でももっといろんなことができるはず。まずは誰かがやってみること!そしてこうやって楽しんで良いんだ、ということをみんなに少しずつ気づいてもらえれば」と仰っていました。今回も「くつろいでいいよ!」のひと言で、みんなあっという間にアウトドアリビングに馴染んでしまうのでした。
パークキャラバン自体は、実は今回3回目の開催。主催するハマのトウダイでは、公園を本来の”開かれた”空間として活用していくために、地域の商店街や民間企業などとコラボしながら様々な新しい取り組みに挑戦しています。過去には街中の公園でキャンプをするという企画も。今後の企画も楽しみです。(NPO法人ハマのトウダイ>http://www.hamanotoudai.com/)
イベントに限らず、普段から「公園でどんなことをしたら楽しそうか?」を考えてみると公園の新しい可能性に気付くかもしれません。もちろん公園のルールは守って(これが大事!)、公園の楽しみ方を広げていきたいですね!