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世田谷区の公園ワークショップ(5)参加レポート

レポート 2017.11.17

11/16(木)、世田谷区の街区公園を考えるワークショップ第3弾に行ってきました。※過去2回のワークショップの様子:【ワークショップ#1】   【ワークショップ#2】

今回のワークショップも松陰神社駅前のカフェで午後3時から7時まで出入り自由のオープンハウス形式で行われました。ファシリテーターとしてポートランドからPLACEほか、ポートランドを拠点に経済開発、都市デザイン、国際事業コンサルタントとして活動中の山崎満広氏も加わり、終始賑やかな雰囲気となりました。

今春から松陰神社駅周辺の9つの公園を対象にスタートしたこのプロジェクトですが、ワークショップを重ねて住民の声を集めながら2つの公園に絞られてきました。今回のワークショップでは住民の期待が多く寄せられている「世田谷四丁目公園」と「世田谷電車の見える公園」の2つの公園を対象に、どのような場にしていきたいかということを考えていくものでした。

世田谷四丁目公園

世田谷電車の見える公園

会場は、2つのコーナーで構成されていました。

パネルコーナー

ここでは、過去のワークショップのサマリーとPLACEによる2公園のプランニング提案がされていました。提案は、ワークショップでこれまで集めた住民の声を踏まえながら、ランドスケープデザインの専門家PLACEがまとめあげたもの。これらは、あくまでもワークショップの参加者の想像力を膨らませるものであり、ひとつの案に絞ろうとするものではないとのことですが、どの案も見ててワクワクし、自然と新しい公園のシーンや使い方がイメージされました。

アンケートコーナー

ここでは、2公園に関して参加者がアンケートに答えて意見を出します。アンケートは、前回のワークショップを踏まえて「季節ごとのメンテナンス」、「期間限定のインスタレーション」、「お祭り」、「パブリックビルドファニチャー」という4つのテーマが用意され、任意のテーマについてアンケートシートに答えていくものでした。具体的には、テーマに沿う自身でやりたいことの意見出しや2公園の図面に実際にそのやりたいことをプロットしてみるというもの。見慣れない図面に少し苦労しながらも、みなさん想像力を働かせて真剣に取り組んでいました。

ワークショップの回数を重ねるごとに、変えていきたいと思う公園、公園でやりたいこと、ということが徐々に浮かびあがってきました。今回はPLACEによる提案の展示もあり、参加者にとって良い刺激と発想を得る機会になったのではないかと感じました。今回のワークショップも80人を超える大勢の方が参加されたとのこと。今回集まった意見で、さらに”みんなで考える公園”の姿がよりはっきりと見えてくるのが楽しみです。

Written by Hiroko(PARKFUL編集部)
好きな公園:新宿御苑、富山運河環水公園、チュイルリー公園(パリ)
どこにいっても誰もが自由に入れるのが公園。全国・世界各地の旅先で公園を訪れ、見比べるのを楽しんでます。

紅葉の美しい公園:名城公園(愛知県名古屋市)

紅葉の美しい公園:皇子が丘公園(滋賀県大津市)