旧営林署跡地を活用した、道内で最も古い森林公園です。「自然生態観察公園」として整備され、野鳥やエゾリス、様々な昆虫の生態が観察できるほか、春には約3,000本のエゾヤマザクラが咲き誇る、桜の名所となっています。
31.1ヘクタールの広大な森
長橋なえぼ公園は、31.1ヘクタールの広大な森林公園です。その昔、人によって植樹された木が、何十年もかけて成長し、大きな森ができました。今では、たくさんの生き物が棲みついています。
森の自然館からスタート
正面から入ると、最初に「森の自然館」に立ち寄りましょう。動植物の資料、学習室や図書コーナー、工作室、展示室等があり、公園の情報センターの役割を果たしています。まずはここで、「公園内のマップ」と、「樹木ウォッチングマップ」を入手しましょう。
樹木ウォッチング
ぜひ挑戦してほしいのが、「樹木ウォッチング」です。園内の樹木には、①から㊿までの番号札が付けられています。番号とマップを照らし合わせることで、樹木の名前が分ります。
ふれあいの木の広場
広々とした広場に、木の椅子とベンチが供えられています。よく手入れされた芝生の匂いが心地いい!
自然を観察しながら散策する
樹木には、それぞれ個性があります。何気ない木でも、よく見てみると…
一本の幹から、7本も枝分かれしていました!まるでヤマタノオロチですね。
地面に目を落としてみる
木の下を見てみると、 たくさんのクルミや、ひまわりの種が落ちていました。これらは、エゾリスやシマリスの大好物です。彼らと出会えることを期待して、散策を続けます。
水生昆虫類ビオトープ沼
昆虫や両生類などが、この沼に生息しています。澄んだ水を覗いてみると、オタマジャクシが泳いでいました。他にヤゴもいるようです。水の中で暮らしていた生き物が成長して空を飛んだり、姿かたちが異なるカエルになるなんて、考えてみれば不思議ですね。
捕まえると、飴の匂いがすることから由来する「アメンボ」。石鹸水などでは、表面張力が弱まって溺れ死んでしまいます。環境を壊さないように注意しましょう。
野鳥と蝶の給餌植物園
美しく咲き誇る花を見ながら一休み。 遅咲きの桜が満開でした。蕾も残っているので、まだしばらくは、この光景
を楽しむことができそうです。
森の動物たちにやっと逢えた
耳を澄ますと、「ホーホケキョ、チュンチュン、ピーピー、カーカー」と、様々な鳥の声が聞こえます。残念ながら葉っぱに隠れていたり、高いところに止まっているらしく、その姿を見ることができません。
森の中に、二つの影を発見しました。よく見ると枝に二匹のエゾリスがいました。チラリと、ことらを伺いましたが、あまり気に留める様子もなく、じっとしています。「ここは僕たちの棲家だ!」そう主張している気がしました。
この自然を後世に残したい
残念ながら、公園内の立て看板に「飼い犬の糞が処理されていないのが目立つ」と書かれていました。マナーを守って、この動物たちと人間が共存できる公園を、いつまでも残していきたいものですね。
Park Information
開園時間 | なし | 休業日 | なし |
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入園料 | 無料 | 駐車場 | あり |
住所 | 北海道小樽市幸1丁目53番地 | ||
地図 | |||
アクセス | 中央バス「苗圃通(なえぼどおり)」下車徒歩約10分 小樽インターチェンジから車で約20分 |
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公式サイト | ‐ |
好きな公園:平岡公園・野幌森林公園
バイク、クルマ、動物園、水族館、ビール、アクションスポーツが大好きです。最近1眼レフを買ったので、あちこちに出向いて写真を撮っています。