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まちのにぎわいにつながる公園を目指す安満遺跡公園、開園後の変化と取り組みとは?

インタビュー 2019.07.30

大阪府高槻市の安満遺跡公園が、2019年3月に一次開園しました。一次開園初日から多くの人が訪れ、高槻市の新たな観光スポットとなりつつある安満遺跡公園について、PARKFULでは2017年に開園前の様子や市民参加の取り組みについてご紹介致しました。今回は、そんな安満遺跡公園の開園後の変化や行なっている取り組みについて高槻市役所 安満遺跡公園整備室 信澤さんにお話を伺いました。

一次開園したエリアについての見所はこちらでご紹介しております

開園後の変化

― 開園前から市民参加のイベントや取り組みを行ってきた安満遺跡公園ですが、開園前と開園後で取り組みに変化はありましたか?

信澤さん:公園をフィールドに活動する市民活動組織「安満人倶楽部」の会員が増加し、今まで以上に精力的にイベントやプログラムを企画・実施しています。開園前は、市民と行政を中心に市民参加の取組を進めていましたが、開園後は市民と行政、企業など公園内の関係者が同じ場に集い、公園の魅力アップにつながるような活動について意見交換をするプラットフォームにおいて、関係者間の連携協力などを進めていく予定です。

パンマルシェの様子

安満人倶楽部(あまんどくらぶ)の市民活動について

現在、安満人倶楽部では、歴史や自然、健康、マルシェなど9つのテーマに分かれて市民活動を実施しています。

古代米の田植え

子どもの冒険遊び「あまプレーパーク」

開園に向けて行なった取り組みについて

― 園内の施設の中には企業の名前の入った施設が複数見られますが、命名権を募集した理由と決定までの経緯を教えてください。

信澤さん:新たな財源を確保し、得られた収入を本公園の管理運営に活用するために、公園施設の命名権を募集することにしました。選定方法としては、庁内に選定委員会を設置し一般公募で決定しました。

サンスター広場

― そのほかに市民や企業が参加している取り組みはありますか?

信澤さん:市民や企業の皆さまからご寄付をいただき、公園に新しいベンチを設置したり、植樹を行なっています。ベンチを設置する「あまいこいベンチ」という取り組みでは、設置されたベンチに寄付者の名前とメッセージを記したプレートを取り付けています。また、ヤマザクラやイロハモミジを植樹する「樹木の寄付プロジェクト」では、寄付者のネームプレートをパークセンターにて掲示しています。安満遺跡公園のロゴも、クラウドソーシングを活用して公募したものの中から市民による人気投票によって決定されたものなんですよ。

「あまいこいベンチ」で設置されたベンチ

「樹木の寄付プロジェクト」寄付者のネームプレート

安満遺跡公園のロゴ

これからの安満遺跡公園について

― 2021年に予定している全面開園について見所などお聞かせください。

信澤さん:2021年に開園するエリアでは、弥生時代の貴重な歴史資産である「史跡安満遺跡」の遺構表現や歴史体験をはじめ、京大農場時代から使用されていたレトロな建物をリノベーションした「レストラン」、ドッグランやトリミングなどペット文化の発信・拠点の場所となる「ペットサービスショップ」、災害時にも役立つアウトドアの道具を使ってキャンプ料理や飲み物を提供する「体験型キャンプカフェ」といった民間の店舗も追加出店される予定です。2021年に全面開園すると甲子園球場5個分もの広大な公園となり、街なかの緑のオープンスペースとしてお楽しみいただけます。

全面開園イメージ

― 今後の安満遺跡公園の目標はありますか?

信澤さん:市民ニーズや時代の変化にマッチした公園整備を進め、スケジュールに従い公園を全面開園していきます。本公園を核として、まちのにぎわいや地域の活性化につながる公園となるよう今後も魅力的な公園づくりを進めていきます。

開園前の取材記事はこちら!

Written by tokiyasu(PARKFUL編集部)
好きな公園:芝公園、山口きらら博記念公園、ハイドパーク
休日はよく公園でのんびりごろごろしてます。公園の自由に過ごせる寛大な雰囲気が好き。

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