菊川市とPARKFULは2018年9月に連携がスタートし、PARKFULアプリでは菊川市の全57カ所の公園情報を掲載しております。連携からおよそ1年経った今、改めて連携に至った経緯、現状や今後の抱負について、PARKFUL導入を推進された静岡県菊川市秘書広報課大石さん、相澤さんにお話を伺いました。

左:相澤さん/右:大石さん
公園情報のオープンデータ活用、パークフルで情報発信
― パークフルを導入していただいたきっかけを改めて教えてください。
相澤さん: 私たちの部署(秘書広報課)では、町内や外部への情報発信を行っています。国から推奨されているオープンデータへの取り組みも業務の一環でして、オープンデータの作成や町内にあるデータの利活用ということも行なっています。そんな中、PARKFULアプリの存在を知り、これに合わせてデータを作っていくことでオープンデータを活用することはもちろん、市としても情報発信していけると思い導入していくことにしました。
大石さん: はじめ、神奈川県とパークフルとのオープンデータの取組みを知り、良いなと思ったのがきっかけです。また、私は子供が二人いるのですが、保育園で鉄棒の逆上がりの課題が出たことがありました。鉄棒なら公園に行こうと思ったものの、どこの公園に鉄棒があるかわからない。そのようなことがわかるようになったら良いなと思っていたら、PARKFULアプリがあったという感じです。(笑)このように市民のひとりとしても、どこの公園に鉄棒があるかという様な設備情報がわかると良いなという思いもありました。

菊川市のオープンデータの取り組み(出典:菊川市HP)
子育てに役立つ公園情報、利用者の声
― 市民の皆様にどのように活用して欲しいと思っていますか?
相澤さん: 菊川市は子育てしやすい街ということで1つの特色として出しています。実際に子育て世代の人が多い中で子供が遊べる公園を検索してもらったり、アプリを使ってもらって遊具情報など利用して良かった点など、他のユーザーの方とも共有してもらったりして欲しいと思っています。
大石さん: 私自身、公園の写真などを集めてアプリにアップすることを友人と競い合ってやっていたこともありました。それを通じて、「こういう公園もあるんだね」という気づきもありました。登り棒とか健康器具とか公園にしかないものってありますよね。そういったものがパークフルで投稿、共有されると良いと思っています。また、市としてもそのような情報を発信していきたいと思っています。

大きな複合遊具のある全面芝生の「舟岡山公園」:PARKFULアプリユーザー投稿より

芝生広場や水遊び場がある「おがさセントラルパーク」:PARKFULアプリユーザー投稿より
導入後について
―協定を結んだ後、「PARKFULコンソール(β版)」をご提供しましたが、どのように活用していますか?
相澤さん:私は、ユーザーさんからの投稿写真や利用状況などをシステムを通じて確認したり、公園情報のデータ整備に利用したりしています。今後、PARKFULコンソールで自治体自ら情報追加や更新をしたり、市民の方々から声が寄せられたらそれを参考にするようにできれば良いなと思います。
―PARKFULでは、今後、写真を含む公園情報をはじめ、イベント情報などは自治体様で編集できるように機能追加する予定です。また、PARKFUL導入をして、今後取り組みたいことや課題などありますか?
大石さん:菊川市の場合、公園の情報を発信する部署、管理する部署とが分かれています。公園課は管理するほうに特化しており、情報発信はしない。私たちの部署や子育て関連部署は、公園使いましょうね、と情報発信をするけれども、公園を中心に動いているわけではないのでパークフルが基点になって何かできれば良いと思います。
PARKFULに期待すること
―今後のパークフルに期待することはありますか?
相澤さん:スマホだけでなくWEBの利用者も多いので、WEBブラウザの方からも公園の検索ができるともっと探しやすくて良いと思います。
大石さん:WEBからも見れるとアプリをダウンロードするのハードルが下がりますから、そこが解消されると僕らも子育て関連の課にも伝えていけると思います。
―お忙しい中、インタビューご協力いただきどうもありがとうございました!PARKFULとしても引き続き、公園情報の共創・発信を通じて公園の活用に繋げられるよう、菊川市のみなさんと協力しながら取り組んでいきたいと思います。

好きな公園:新宿御苑、富山運河環水公園、チュイルリー公園(パリ)
どこにいっても誰もが自由に入れるのが公園。全国・世界各地の旅先で公園を訪れ、見比べるのを楽しんでます。